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絵日記 - 2013/07/20 01:24 更新

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↑とあるゲストのボツ絵。時期が来たら情報を公開します。

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▼最近見た映画『世界大戦争』
冷戦下の1961年、第三次世界大戦勃発の恐怖を孕んでいたご時勢に作られた反戦映画です。
これの前に『仄暗い水の底から』を見てたんですが、それが吹き飛ぶぐらい恐ろしい映画でした。
…しかし、これと言い、『仄暗い――』と言い、『女優霊』と言い、近頃なんだか暗い映画ばっかり見てますね。(汗)
まあ、この映画に関しては“暗い”よりも“辛い”という言葉の方が似合いますけども。

無情にも望まない核戦争へ向かう世界と、その緊張をほぐしてくれる田村家の微笑ましい日常。
それまでの描き方がまた丁寧だったものですから、ラストは余計に…。

「コウフクダッタネ」「アリガトウ」
田村家の長女・冴子が恋人と交わした最初で最後のモールス信号から、
最後の晩餐のシーンは本当に辛かったです。

「人間は素晴らしいもんだがなあ…。一人もいなくなるんですか、地球上に……。」
もういくつ寝ても、お正月は来なくなってしまったのです。

特に心に残った台詞は、笠智衆さん演じる料理長・江原の
「いやあ、今は生きてるって素晴らしいなという気持ちでいっぱいですよ。」
という、病気を治しての一言。
言葉だけ抜き出すと子供じみた綺麗事に聞こえますが、この“生きてる”というのは
この映画の中で一番重要なワードだと思うのです。
この台詞自体、今まさにこの映画を見てる人に感じて欲しい気持ちそのものだと思うのです。

・・・

見る人が見れば、この映画はお涙頂戴の綺麗事ばかりで気分が悪く感じるでしょう。
でもそれは庶民(田村家)、日本(日本政府)、世界(連邦国・同盟国両陣営)というキャラクターを通して
作品そのものを分かりやすくするために、敢えてそうしたのだと思ってます。

見終わってから気づきましたが、反戦と戦争による特需景気の矛盾も指摘していました。
お父ちゃんが手を出していた株がそうですね。
『戦争があるから、俺たちは今潤ってるんだ。こんなバカな話があっていいのかよ。』と。
ちょっと、ゾッとしました。
お父ちゃんの最後の叫びには、これに対しての意見が何かあってもよかったかな、という気も。

ラストの、東京で水爆が炸裂するシーンはただただ圧巻でした。
ウルトラセブンの最終回で映像自体は既に見たものでしたが、あの流れから見るとその迫力に圧倒されます。
富士山より大きな火球が膨れ上がって大地を抉り、熱線は踊る炎と化してビル街を焼き尽くし、
衝撃波は家や木々を吹き飛ばし、日本中を蹂躙していく。
そこにもう人の感情などありません。
延々と、淡々と、ついさっきまでそこにあった平和が壊され、無に帰していく様が延々と流れ続けるのです。
いやはや凄まじいシーンでした……。

そんな特撮を担当されたのはゴジラの生みの親・円谷英二監督。
正直、『ゴジラの逆襲』以降の円谷監督の特撮は、そんなに好きではありませんでした。
しかしこの映画を見てその考えは一転!
航空機の特撮が非常に上手くて、一瞬本物かと思ってしまったほどでした。
元々、飛行機が大好きであり、戦時中は戦争映画の特撮シーンを担当されていた方なので、
この特撮シーンは、その経験と技術の全精力を注いだとも言うべき映像だと思っています。
円谷特撮の魅力を、飛行機に再発見。とても新鮮でした。

やたらと不備がある両陣営の核ミサイル基地や『終』前のテロップなど
昭和の作品ならではの「?」も若干ありましたが、印象的なシーンも多く非常にずっしりした、見ごたえのある作品です。

・・・

ついでに、同じ冷戦時代の核戦争を扱った映画として
スタンリー・キューブリック監督作品『博士の異常な愛情(以下略』も見ました。
こっちは“真面目にふざけた”コメディ作品なので終始軽いです。

皮肉を笑いにする、いわゆるブラックジョークというものに始めて触れました。
「何じゃそりゃw」という呆れと、「この子大丈夫?w」という不安の連続。
ブラックジョークってこういうものなのですね。
ストレンジラヴ博士のキャラクターは秀逸でした。

ストレートなコメディではないので、別に大爆笑なんてないのですが
見るスタンスとしては本当にコントを見てる感じで、登場人物に感情移入など一切無く、
何とも不思議な体験をさせていただきました。


▼web拍手のお返事です。ありがとうございました。
>ぜひそのままおっぱいが肥大化して超乳にも挑戦して欲しいですねw
昔は好きで結構描いてましたので、今また描いてみても面白いかもしれませんね。