去年買って、ちまちま進めてたモンハンストーリーズを先日やっとクリア。
モンスター“と”戦いたいんじゃなくて、モンスター“で”戦いたい自分にとっては、まさに『モンハンのこういうのずっと待ってた!』が形になって出てきた、夢のようなゲームでした。
これまでボヤボヤとしか触れてこなかったモンハン、初めての印象はとても良いです。
シナリオは感動でした(ラスボス戦あたりは本当に胸熱でめっちゃ泣いた)し、時間を忘れて考える楽しさがある育成システム(というか『伝承の儀』)や、ザコ戦と言えど一時たりとも目が離せない戦闘システム、モンスターやキャラクターの絵・動き、どこを取ってもスキなく作られてる感じがしました。
同じタイプのゲームとして名が挙がるポケモンやDQMとは、やってることは一緒でも過程が全く違うのでしっかり印象に残ります。
お楽しみどころさんといえばやはり戦闘での
絆技&ほぼ毎回発生する特殊状況でしょう。これがあるので戦闘時は画面から目が離せない&気が抜けないわけです。
絆技はモンスターの個性を生かしつつ、クールなものからシュールなものまで幅広い表現がされていて、これがまたよくできてるのなんの。僕はイャンクックの『リバースボール』が可愛くて気に入ってます。この技を撃つたび、雪原だろうが火山だろうがどこのフィールドにも現れるクンチュウ黄に対して「お前こんなところにも出てくるのか…(困惑)」と毎度突っ込んでました。あとブラキディオスの『ブラキブラストブロー』も、いやお前そんなんしてないやんwって感じのツッコミどころ満載で好きです。カッコいい部門だとやはりリオレウス、そしてナルガクルガ、グラビモスあたりがお気に入り。グラビモスは固有スキルもそうなんですが…何でしょう、ビームキャラなんでしょうかね。
そして特殊状況。これもモンスターの特徴に合わせて発生するので見ていて面白かったです。僕は『ブレス対決』が、最もモンスターらしい部分が感じられるので一番楽しみにしてました。意外なモンスターが火を吐いて「えっ お前火ィ吐くんかい!」と衝撃の事実を肌で感じるハメになったり、突如ドロドロした紫色のブレスを吐きつけるモンスターに「お前それ何を吐き出しとるんや…」と身体構造を疑うと同時に生命の神秘を感じたり、とにかく飽きません。正直スライドパッドこわれちゃうこわれちゃう…と不安に思いながらぐるぐるしてるんですが、やはりドバーッと勝つと気持ちええんじゃ!
戦闘には割と運が絡む上、例えザコ戦でも相手のHPは常にこちらの3~4倍ほどあって長期戦を強いられやすいので、よほど格下の相手と戦わない限りこちらが無傷で勝つというのは不可能。普段ポケモンなんかでそういう戦い方(先手を取って効果抜群の技を出し、相手を一撃で倒す)をしてる人はちょっと慣れが必要かもしれません。
…難点といえば、
攻撃の3すくみパターンで負けまくって全く
絆レベルを上げてくれなかったり、何度も戦っている相手なのに効かない技を撃とうとする、学習しないAIに多少イラっとしたくらいでしょうか。
DQMだと作戦を『
ガンガンいこうぜ』にしていてもゴールデンスライムが『
におうだち』をしてくれたりするので、モンハンストーリーズの場合は例えばレベルが上がれば上がるほどor何度も戦った相手ほど有利な行動を取ってくれるようにしていただきたかったですかね。加えて、その程度の違いもモンスターの知能ごとに再現していただけるとより世界観に深く触れられたかもしれません。もし本家にそういう設定があればですが。
…あと下画面のマップに目的地マーカーが常に表示されるというのは、急かされている感じがするというか、冒険してる感がちょっと抑え目というか、ゲーム進行を丁寧にしすぎているようにも感じました。でもこれはRPG慣れしていないプレイヤーへの配慮ということもありますので、難しいところです。
難易度は高すぎず低すぎず、ちょうど良いのではないでしょうか。モンハンの予備知識がない自分でもすんなり遊べました。普段から目に付いたアイテムはとりあえず拾う癖と、とにかく寄り道して時間を食う癖が功を奏したのかも。
理不尽な強さの敵はいませんでしたが、後半ボスの某イャンガルルガと某ジンオウガ亜種はレベルが足りなかった&有効打がなかったことが重なって純粋に強かったです。この2匹だけは一度負けました。
話を聞く限りどうも不人気のようなのですが、続編か第二弾を期待しています。このままだと『もんすたあ★レース』とか『次世代ベーゴマバトル ベイブレード』、『遊戯王 モンスターカプセルGB』みたいな、知る人ぞ知る名作的扱いになってしまいそう?
というわけで次はアローラ地方へちょっくら島巡りに行ってきます。

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