▼今回のゲスト原稿を振り返って、ここだけの話。
KEN先生を僕が知ったのは本当につい最近の事です。
武田弘光先生に似てはいますが、エロスのベクトルが異なる、
独特の色気を放つ絵を描かれる方だと感じ、見かけた瞬間すぐ好きな作家様になりました。
今回そのKEN先生からご依頼を頂くとは夢にも思わず、
さらに、こんな錚々たるメンバーの輪に入れるとは夢のまた夢にも思わず、
今も驚きと歓喜と困惑で頭がいっぱいです。
大変失礼ながら、元となったシリーズを読んだことが無い上、
自分の筆の遅さでは漫画など絶対無理な日程でしたので、イラストを…と相成りました。
恐れながら資料をいただきまして、読んでいる中でキャラクターのイメージを固め、
パッと思い浮かんだ絵を何とかカタチにしたという感じです。
他に参加されている方があまりにも凄すぎるので正直物怖じしましたが、
何とか埋もれないように精一杯の限りを尽くしました。
このゲスト原稿が、自分にとって何か良いアピールになれば、と思います。
カラー、モノクロ、共になかなか気に入っています。
カラーは、今までやろうやろうと思ってずっと忘れてきた『吐息の表現』を初めて入れてみました。
個人的にはうまく決まったと思っていますので、カラーを描く際はこれからも
くどくならない程度に加えていくつもりです。
苦手だった髪と瞳、お手本の力こそお借りしましたが、おかげ様で納得のいく塗りができました。
しばらくはこの手法で塗り続けていこうかと思います。
形式に囚われず、自分の納得がいく塗り方をするのが一番ですね。
もやもやしていた頭がもう晴れ晴れとしてます。
惜しむらくは原画のミスと全体の密度の薄さ。
ほぼ塗り終わってから気づきました。太ももコキしてる先生の足、そして腕が少し短く見えます。
原画は全てテンション任せにせず、もっと冷静さを交えながら描くべきでした。反省。
密度の薄さは、単純な描き込み不足と、何を魅せたいのかを明確にしなかったせいだと思います。
『太ももコキ』を描きたいと思ったものの、おっぱいもおケツも顔も射精チ*ポも全部乗せしようとした結果
カメラを引くことになってしまって、どれの比率が高いワケでもない中途半端な盛り付けになってしまいました。
成分のバランスは良いかもしれませんが、どうも今ひとつパンチが効きません。
やはり何かに特化している方がエロさも増しますね。反省。
モノクロは『自分が描くおっぱいは何故、エロく見えるときとそうでないときがあるのか。』という、
今までずっと悩んでいた疑問が解決した瞬間でもあります。
エロくなるかならないかの分水嶺、その正体は乳首の周りに置いた影でした。
この影を置くだけで乳首がより際立って見え、むくむくに勃起してる感が伝わる!…というスンポーです。
ご覧頂いている皆様には伝わりましたでしょうか…?w
これを機に、まだまだ研究しなくてはならない、おっぱいの見えない疑問を開拓かつ解決していく所存です。
この絵のミスは、やはり背景かと思います。
ラブホテルの写真を資料にして描いたのですが、その雰囲気が明らかに足りません。
人工物の描写に関する修練がまだまだ足らない証拠です。反省。
それから、この絵を経て僕は、何のためらいも無く平気で擬音やフキダシを絵にかけていける、
“絵を潰す”勇気をもっと持つべきかもしれないと悟りました。
最後に、これは細かいことですが、どちらの絵も精液の量が足りません。
どくどくあふれ出した分や、飛び散った分をもっと描くべきですね。
…まあ、このように例に漏れず不満や後悔は絶えませんが、
それ以上に気に入った部分や嬉しかったこと、楽しかったことの存在が大きいので十分及第点です。
これがあるから好きなんです。やめられないんです。
そんなわけで、これからもおっぱい絵描き頑張りましょう!